80年の想いを、次の世代へ。

みなさま、こんにちは。

栃木県真岡市で高断熱、高気密、高耐震、高耐久、自然素材の新築と断熱改修、耐震改修リフォーム、リノベーションを手掛ける工務店です。

NKC工務店の西川です。

今回のブログは、いつもの現場のお話とは少し違います。

戦没者慰霊の祭壇をリノベーションするお仕事について私の想いを書いてみました。

今回、いつも大変お世話になっている先輩から、とても大切なお仕事のお話をいただきました。

それは、先輩の母校である真岡高校、そして旧制真岡中学校の戦没者の方々のお位牌を納めている、慰霊の祭壇のリノベーションです。

この祭壇は、これまで80年もの長い間、般若寺様で大切に守られ、供養されてきたそうです。

今回、その祭壇を真岡高校へ移すことになり、そのためのリノベーションをお手伝いさせていただくことになりました。

お話をいただいた時、まず感じたのは、

「これは、ただ新しくすればいい仕事じゃないな」

ということでした。

80年という年月。

そこには、私たちには簡単には計り知れないほど、たくさんの方々の想いが込められていると思います。

だから今回は、古くなったから全部壊して新しくするのではなく、今ある材料をできる限り活かしながら、新しい場所へつないでいく。

そんなリノベーションをしていきます。

古いものには、傷もあります。
色褪せもあります。
長い年月の中で、少しずつ変化したところもあります。

でも、それも全部、この祭壇が歩んできた80年の歴史なんですよね。

私は建築の仕事をしていますが、こういう仕事をさせていただくと改めて思います。

建物や材料って、ただの「物」ではないんですよね。

そこに関わった人の想いや、過ごしてきた時間、そして歴史が残っています。

だからこそ、残せるものは残したい。

そして、次の世代へつないでいきたい。

これは、普段私が古い建物や古民家などに向き合う時にも大切にしている想いです。

そして今回、もう一つ考えさせられたことがあります。

もし自分が違う時代に生まれていたら――。

もしかしたら、自分の名前も、このお位牌の一つとしてここにあったのかもしれません。

今、こうして家族と過ごせること。
仕事ができること。
仲間と笑えること。
そして、当たり前のように明日のことを考えられること。

決して当たり前ではないんですよね。

戦後80年以上が経ち、戦争を知らない世代がほとんどになりました。

だからこそ、こうしたものを残していくことには、大きな意味があるのだと思います。

先輩方が築いてくださった礎の上に、今の私たちの暮らしがある。

今回の仕事を通じて、そんなことを改めて考えさせていただきました。

11月の慰霊祭に間に合うよう、これから一つひとつ丁寧に手を入れていきます。

新しくするためのリノベーションではなく、

「これまでを大切にしながら、これからへつなぐためのリノベーション」。

そんな仕事にしたいと思っています。

この大切な仕事を任せてくださった先輩、そして関係者の皆様に感謝しながら。

80年間、大切に守られてきた想いを受け取り、次の世代へ。

NKC工務店として、そして一人の人間として、感謝と敬意を込めて取り組ませていただきます。

完成したら作業風景などをアップしたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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